イチゴ大福
あ、あれかな、

一応家主に連絡しておこうかな、

変なことに巻き込まれんのは嫌だしね。


あ、今回は女ごとじゃないよ?

葵、女の子は家に呼ばないからね。


今私が言ってるのは、ヤンキー的な話なのよ、

葵の家って結構知られてたりするみたいだから、

気おつけろってみんなに言われてるからね!

プルルルルルー…
『もしもし。』

「あ、葵!今から葵の家いくね」

『は?急すぎだろ』

「食材買ったからさ!」

『…今どこにいるんだ?』

「えっとね、葵の家の近くの駄菓子屋さんの前!」

『すぐ行くから待ってろ』

「へいへーい」

ブチっ

あ、切られた。

んじゃ、座って待ってようかな。

すぐには来ないだろうから。

私は駄菓子屋さんの前にあるベンチに座ってスマホをいじりだした。


…ちゃんと前見とけばよかったって後悔しましたよ、

そしたら、近づいてることに気づけたのに…


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