イチゴ大福
しばらくして車が止まった。
「おら、降りろ。」
そう言って私を突き飛ばした。
私はふらつきながら降りた。
そして、しばらく歩かされたあと、お偉いさんかなんかの前に座らされた。
なんでわかったかって?
私をさらった一人が
「連れてきました、ボス」
そう言ってたから。
「おう。目隠し外せ。」
そう言ったのが、多分お偉いさん。
シュルッと目隠しが外された。
そして、お偉いさんらしき人が近づいてきた。
「結構可愛い顔してんじゃねーの。恭弥だけじゃもったいねーなぁ」
…恭ちゃん?
なんで、知ってるの?
もしかして…
「あんたら、紅鮫か。」
「そうだ。紅鮫の龍。んで俺は、紅鮫のトップだ。」
…紅鮫のトップ?
じゃあ、紅と、鮫もこいつについてるってこと?
「まさか、恭弥の野郎に裏切られるなんて思ってもみなかったがな。」
…裏切った?
「どうゆう意味よ?」
「お前たちを襲いに行くことになってたとき、恭弥達が邪魔したんだよ。」
恭ちゃん達が邪魔…
あの時?
私達がれい達に連行されたとき?
でも、じゃあ、今恭ちゃん達は?
「恭ちゃん達は無事なの?」
「はっ!この状況で他人の心配かー?
ご立派なこって。」
「いいから答えて!」
「あ?てめぇ、何様のつもりだぁ?
俺様にそんな口、聞いていいと思ってんのか?」
そう言って、胸ぐらをつかまれた
苦しい…
でも、負けたくない。
「関係ない。答えろよ!」
私はそう叫んだ。
ガンっ
ボコっ
私は、壁に叩きつけられ、殴られた。
いたい…
頭がグラグラする…
「おい!やめろよ!!」
私の前に立ちふさがったのが…