イチゴ大福
「…しゅう。」

なんで、

なんでそんなボロボロなの?

痛々しい傷がたくさんついてて、

血もたくさん出てる。

「おいおいおい、正義のヒーロー気取りか?
よく立てたなー!あんなにボコってやったのに。」

…ボコってやった?

なに、それじゃあ、ほかの人達もなの?

なにそれ。

自分の仲間に…

「さいっってー!」

私は思わず叫んだ。

「お?女は俺らに立ち向かうんだとよ!もっとやられたいのかな?」

そういった瞬間、周りの奴らが鉄の棒とかを、持ち始めた。

あ、殺る気だ。


こいつら、狂ってる…

しゅうが私をかばうように私の前に立つ。

立つと言ってももう、限界なのか、

フラフラしてる。

私はしゅうに言った

「ありがとう」

って。

そしたらしゅうは笑って言った。

「お前のためじゃねー。恭弥さんのためだ。 」

って。

恭ちゃん、慕われてるね。

ガっ

ボコッ

頭を鉄パイプで殴られた。

しゅうなんか、もっと。

「いい加減にしろよ!!」

私はそう叫んで、しゅうを殴る男たちに向かっていった。

頭がグラグラするけど、そんなこと気にしない。

気になんて、できないよ…


私は向かってくる奴らのみぞおちを何度も殴り続けた。


でも、限界ってあるよね。

ボスっぽい人に捕まっちゃったんだ。

首掴まれて、高く上げられた。


「うっー…」

苦しい、息ができない、

痛い、ぼーっとする


…私、死ぬのかなー…


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