イチゴ大福
怪我 やすside
やすside
強くなりたい。
ここまで強く思ったのは、初めてだった。
俺が紅鮫に入ったのは、中3の頃。
俺を拾ってくれたのが、ほかの誰でもない、恭弥さんだった。
紅鮫に入る前は、ただ、フラフラしてるだけだった俺。
そんな俺と恭弥さんが出会ったのは、ある晴れた日のお昼頃だったー…
「おいおいおいーサボリか?」
そう、声をかけてきた男がいた。
「だからなんだよ。」
俺が言い返した男は、
当時の担任だった。
「先生様に向かってそれはないだろー?
学校、行かないか?」
そう言って、手をさしのべてきた。
俺は別に、コイツが嫌いなんじゃない。
むしろ、好きなほうだ。
でも、
学校には行かない。
いや、いけない。
学校に俺の居場所なんてないから…。
いや、学校以外にもないか…