イチゴ大福
サーーーー
風の音が聞こえる。
俺はこの場所が好きだ。
少し高くなってるから、木とか以外なにもなくて、
すごく、落ち着くんだ。
…なんでこの場所がわかったんだろう、この人。
俺はふと、そんな疑問を持った。
「どうしてここが?」
「…ある人にな、聞いたんだよ。」
「…ある人?」
ここにいるのを見たってことだろ?
ってことは、ここによく来るやつか?
いや、でも、俺は一度もあったことないぞ、
俺以外のやつと。
ここは、入るのが大変だからな。
わざわざ入ろうなんて思うやつ、そうそういないだろ。
「あぁ。昔の奴は、お前とそっくりだったよ。
ま、今じゃ居場所はしっかりあるがな。」
イラッ
「…それじゃあまるで、俺に居場所がないみたいじゃねーかよ。」
「そのとおりだろ?」
…そうだ。
その通り。
でも、言って欲しかったんだと思う。
“俺が居場所になってやる”
ってー…