イチゴ大福


ごんっ

がんっ

ボコっ


鈍い音がしたたくさんする。

前の男に気を取られすぎて、回らりが見えてなかった。


俺達を殴ったのは、鉄パイプを持った男達。

頭から生暖かいモノが流れる。

「邪魔すんなぁぁぁ!!!」

俺達は叫びながらそいつらを殴りとばす。

「恭弥さん!せいじさん!!」

俺達は倒れ込んでる二人の元へかけよる。

「おいおいおい、友情ごっこか?情けねぇなぁ。」

そう言って笑う男。

…ふざけんな。

友情“ごっこ”なんかじゃねぇんだよ。

お前らと違って。


情けない?

そんなわけないだろ。

そんなものが無いお前らの方がなさけない。

そう考えたとき、ふとこんな言葉を思いだした。

「…守りたいものでもできたんだな?」

あぁ。

今わかった。

俺は守りたい。

仲間を…

そして、そのために強くなりたいー…


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