イチゴ大福

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「あ、お母さん?私!紅音!

あのさ、今日、夕飯いらないや

えっとね、麻妃の家に?泊まってく!」

私はお母さんにそう告げた。

…電話で。

私が今いるのは、

葵の部屋。

葵が、帰ってきた時いったんだ


「今日は帰さねぇから」

って。

緊張する…

初めてじゃないけど、ドキドキがやばい。

そんでもって今は、風呂上がりでソファーでテレビを見ています、私。

でもさ、せっかく大好きなドラマなのに、話が頭に入ってこない。

でも、もうそれどころじゃない

不安と緊張でいっぱいだよ

スタイルの悪さもそうだし、

変なこと言っちゃったらとか…さ、

どかっ

「うわ、重いよー!」

葵はなぜか、ソファーに座ってる私を背中から抱きしめてきた。

んでもって、体重をかけてくる。

…ん?あれ、え、え、え、

私、いつのまにかソファーに寝っ転がってるんだけど?

あれ、今どうなったの?

そんなこと考えて現実逃避。

でも、ダメだね

「俺のことだけ考えろ」

葵がそう言ってキスをしてくる

これだけでもう、葵でいっぱいだから。

「んっふぁぁ…んにゃぁんっ」

キスがどんどん深くなっていく。

口にしたが入ってくると、自然と声が漏れる。

「煽るなよ」

そう言って首へ、胸元へ…と、キスの位置を変えてく葵。

「んっ…あっ…」

いちいち反応してしまう私。

「バテるなよ?」

そう言って私を寝室へ運び込んだ。




そして葵は、優しく、激しく、

甘く、私を抱いた。



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