イチゴ大福
じゃあな…ですって!
「紅音ちゃん!プレゼント、どうするのー??」
困り果てた顔で見てきたみぃ。
そうそう、今はクリスマスイブの前日。
麻妃は興味がなさそうな顔をしている。
そーだよね、麻妃、プレゼント交換とか好きじゃないもんねぇ
記念とか、どうでもいいでしょ、
一緒にいるってことだけで毎日記念日なんだから
って感じの人。
冷めてるのか、暑いのかわかんないよね、
みぃは逆に、その時その時の記念を残しておきたい人。
こんなことがあったね
今も昔も幸せだね
って、振り返るのが楽しいんだって
喧嘩した時も思い出だって言ったときはビビったわ、
アツアツなんだけど、イチャイチャじゃないみたいな?
まぁ、私の場合はどっちでもいい人
くれるんならあげるし、あげたなら欲しい。
ってことで、葵に連絡しますか!
プルルルルルルル
「もしもーし葵?」
『おう』
「あのさ、クリスマス、プレゼント交換する?」
『あ?俺はいらねぇよ』
…“は”っことは、買ったってコトだよね?
葵のことだし。
でもさぁ、何が欲しい?って聞いても答えてくれないんだろうなぁ…
「わかった!
でもさ、クリスマス、会うでしょ??」
『たりめーだろ』
「じゃ、お昼頃、葵の家いくね!」
『おう。
1人で来いよ?』
「なんか、誘拐の時のお金受け渡す時の犯人みたい!」
『…はいはい。
一時でいいか?』
「流したな?
いいよ!」
『じゃあまた明日。』
「はいよ!!」
プープープー