イチゴ大福


プルルルルルル


着信だ。

遅いよ

何分たったと思ってるの?

私の頭ではそんなこと考えてるけど、

体はさっさと行動した。


バッ


…なんだ、麻妃か。

着信は麻妃から。

私は少し迷いながらも電話に出た。


「もしもし?」

『紅音!大変なの、葵が…っ!』

「…どうしたの?」

『事故ったの、バイクで!!』

…?

葵はバイク売ったって言ってたよね?

あ、わかった、嘘だな

「そーなんだー」

嘘ついて心配して戻っていったところを捕まえるつもりだな?

私はそんな考えから適当にしか返さなかった。

『○○病院に今すぐ来て!』

病院?

まさか本当?

…まさか、ね、

「ねぇ、それ本気で言ってるの…?」

『こんなタチ悪い冗談、言わないわよ!!!!』

確に。

じゃあ、本当に?

なんで?

なにがあったの??

私は頭の中で悶々と考えながら急いで病院へ向かった。


…どうか、無事でいてー…

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