イチゴ大福
あーぁ、またわたし達被害にあうじゃん。
最悪。
「ねぇ、葵ぃ。エッチ、しよ?」
女は葵の首に腕を絡ませ、そう言った。
「…私出るわ。臭い。」
私は彼女の放つ香水の匂いに耐えきれず、
そう言い放って部屋を出ようと、ドアに手をかけた。
「わったしもー!
…やりまんと同じ空気吸いたくないし。
紅音!待ってー!」
…麻妃、言うねー
ってゆうか、麻妃さん?
「先生の前だよ?」
「え?いいのいいの!私猫かぶるの下手だし!」
「あ、そう…。」
私はチラッと先生の方を見た。
…驚いてますねぇ。
そりゃそーか。
普段大人しい子がこんな事言ったんだもんね。