イチゴ大福

「は?おばさんですって?」

女も喧嘩を買った。

「今の言葉、謝罪して撤回して。」

麻妃は女にそう言った。

「本当のことを言っただけでしょう?
何が悪いのよ。」

女も負けじと言い返す。

「別に、人によって感覚が違うから、ぶすだと思っていようが、可愛く思っていようがどうでもいいの。
ただ、一々それを言うことないって言ってるの。
あんた、もう二十過ぎてんでしょ?大人のくせにそんなこともわかんないわけ?」

麻妃はずらずらとそう言った。

女は返す言葉もなくなったのか、黙りこくった。

そして女は、

「葵…」

そう、涙ぐんだ目で葵を見た。
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