イチゴ大福

「ごちそうさまでした!」

一足先に麻妃が食べ終わる。

「どうだった?」

「紅音の料理、美味しすぎて最近また体重増えてきたんだよーーーー!」

…えっと、それは褒められてるのかな?

それとも文句ですか??

ま、あれだね、

「頑張ってヘルシー料理勉強するね!」

「うん!よろしく!!」

…よろしく!!って、麻妃は作らないのね、

「ごちそうさまー」

先生も食べ終わり、

食べ終わってないのは私と葵だけ。


先生と麻妃はさっさと隣の部屋に行っちゃったから、

二人っきり。

「最近、彼氏とうまくいってんのか?」

葵は急にそう聞いてきた。

「んー、微妙…最近連絡とってないんだよね。」

私は素直に答えた。

「そうか。また別れるのか?」

葵はそう聞いてきた。

またって…確かにそうなんだけど。

「このまま音信不通なら自然消滅しちゃうんじゃないかな?
電話しても繋がらないし。」

「そうか。…あとで、俺と一緒に出かけるぞ。」

…え、なにいきなり。

ま、いいか。

「はーい。」

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