イチゴ大福
当時7歳だった葵。
その背中はとても大きく感じて、
すごく安心したんだ。
小さい頃の2歳の差って結構大きいよね。
「どうしたの?」
葵は今とは違い、素直な優しさを持っていた。
…いつの間にひねくれたんだろう。
「あのね、ママがいなくなっちゃったの…」
涙でぐちゃぐちゃになりながら一生懸命説明した。
葵は、少し黙ってから、
「俺も一緒に探してあげる」
そう言って私の手を引っ張ってくれた。