イチゴ大福


「あ、ねー、和紗。なんかさっきいかつめの人が葵を訪ねてきたんだけどー」

「え、まじ?」

「そ、まじ。一応伝えておこうと思ってさ!」

「あ、それなら私もあるわ。
最近金髪の男が葵を探してここら辺うろついてるらしいよ。」

「あ、私見たのそれかも。」

たしか、金髪だったような…


「葵に忠告だけはしといてやって。」

「え、和紗がしといてよ、」

「俺?俺は…めんどくさい。」

「なんでよ、はぁ、」
私が少し大きめにため息をついたら、

ムッとした顔でこっちを睨んできた和紗。

「ほら!喧嘩しない!」

珍しく麻妃が止めに入ってきた。

「早く葵に伝えなきゃなら、今呼ぼうよ。」

「え、でもさ、どうやって?」

私は意味がわからなくて首をかしげた。

「こーやって。」

そう言って和紗は私を抱きしめてきた。

そして、、、




ちゅっ


ほっぺにちゅ…?


いや、ちがうわ。

リップ音だけ。唇はついてない。



あー、恥ずかしかった…っ!


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