イチゴ大福
「あぁっ!葵君いたぁ!!葵くぅーんっ!」
…ちょっと、
まいてきたんじゃなかったの、
また巻き込まれるじゃん、
そんなのごめんよー!
「五月くん、鷹島くん、私達は帰るね!」
私は和紗と葵にそう告げて、麻妃を連れて走った。
「ふぅ、セーフ!」
私がそう言うと、
麻妃はゲラゲラ笑いながら、
「五月くんって…!初めて聞いた!和紗のことそう呼ぶ紅音!まじうけるーー!!」
…ツボがわからん、
ま、ここは放置で。
「にしてもさー、あの金髪誰なんだろうねー」
私がまだ笑いが収まらない様子の麻妃にそうたずねた。
「ふっ!あぇ、あー、金髪?さーねー、ぶはっ!」
…そんなにツボることかしら、
1回ツボるとこつかれるまで笑ってるもんね、麻妃。
それが一番ツボなんですけどー
なーんてね…「おい、あいつらだ。」
んん?
なんか、いかついお兄さん方がこっちの方を指さして向かってくるんだけど…
え、これは、
「逃げるよ、麻妃。」
「うん。」
あ、よかった、
麻妃の笑いはおさまったみたい。