それは気持ち次第
私はこのクリスマス、人気の出そうな商品をリサーチして、店頭に多く並べなくてはいけないという、責任重大な任務があった。まあ、そこまで大袈裟なものではないのだが、人間というのはそうやって「オススメ」です、と言われたり「流行ってますよ」と言われると、それにしなきゃ、という意識が湧くようだ。
とはいえ、私にはそんな感情もなく、どんなものが適切なのかもわからない。
なのでこうして小野田君に尋ねてみたのだ。
「知りませんよ。それに、誰がクリスマスには恋人にプレゼントしなきゃいけないって決めたんですか」
小野田君はやはり平坦な口調で答えてくる。
「小野田君だって、彼女にプレゼントの一つや二つ、贈ったことあるでしょう?」
私だって、贈ったり貰ったりしたことくらいある。……結構前の記憶だけれども。
「ないですよ」
かたかたと素早く指を動かしながら答えてくれた。
「え、小野田君、彼女いたことないの?その顔なのに?」
言うだけ言って、ちょっと、いやかなり失礼な言葉だと気付いた。そんなのは個人差だ。今まで恋人がいたことないからといって、決してそれはおかしなことではない。
私はうんうん、と勝手に納得をしてから、ごめんね、と謝った。
とはいえ、私にはそんな感情もなく、どんなものが適切なのかもわからない。
なのでこうして小野田君に尋ねてみたのだ。
「知りませんよ。それに、誰がクリスマスには恋人にプレゼントしなきゃいけないって決めたんですか」
小野田君はやはり平坦な口調で答えてくる。
「小野田君だって、彼女にプレゼントの一つや二つ、贈ったことあるでしょう?」
私だって、贈ったり貰ったりしたことくらいある。……結構前の記憶だけれども。
「ないですよ」
かたかたと素早く指を動かしながら答えてくれた。
「え、小野田君、彼女いたことないの?その顔なのに?」
言うだけ言って、ちょっと、いやかなり失礼な言葉だと気付いた。そんなのは個人差だ。今まで恋人がいたことないからといって、決してそれはおかしなことではない。
私はうんうん、と勝手に納得をしてから、ごめんね、と謝った。