神様に嫌われるその前に


「死ねよ」


すれ違いざまに吐かれる暴言。
こんなもの、もう慣れた。

なにも感じやしないの。


大きな高層ビルの十階。

一人にしては広すぎる部屋で毎日を過ごす日常。


本来ならば行っていたはずの高校を窓から見下ろし、気分転換に部屋を出れば、決まって浴びせられる暴言の嵐。



ああ、なんてクダラナイ私の人生。



楽しみも、幸せも、笑顔すらも、もう忘れた。
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