妄想クリスマス
首元に顔を埋める彼の吐息と唇の感覚。
ローソクの灯り。
違うのは雰囲気だけなのに。
身体の奥が疼いてくる。
「…シよ?」
「は?これからメシ食うんだって…」
「後でいい。今シたい」
「ちょっ、待…っ!!」
止まらない。
止まらないの。
貴方が私のことを考えてしてくれたこと。
すごく、すごく嬉しかった。
あんな現実逃避の妄想なんかより。
リアルな貴方を感じたいの。
彼の腕の中。
無理矢理振り返ると、有無を言わさず唇を重ねた。
「…ん…」
「…お前…っ疲れてんじゃ…」
「まだ若いもん」
「メシ…冷めちまうだ…ろ…っ」
「温め直せば大丈夫」
彼の首にまわした腕はほどいてなんかやらない。
今日は私が彼を抱くんだから。