猫と宝石トリロジー ②エメラルドの絆
「眩しい……」
窓から射す光に目を細めると、身支度を整えていた彼が振り返った。
「起きたか?」
ワイシャツのカフスボタンを留める仕草に朝からきゅんとする。
彼の何気ない仕草はいちいちセクシーで顔よりも色気ある仕草にやられてしまう
「ふふっ」
ベッドの中で微笑むと、彼が近づいてきてスブリングがきしんだ。
「この酔っぱらい」
鼻を摘ままれる。
「いたっ……」
起き上がろうとして、鈍い頭の痛みに思わずこめかみを押さえた。
「どんだけ飲んだんだ?」
そっか。
昨夜はマッキーたちと飲んでその後……
「えーっと……」
曖昧な記憶を手繰り寄せるけれど、どうやって帰ってきたのか思い出せない。
「苦悶する顔は好みだが……」
「え?」
顎が掴まれてチュッと口づけられる。
「それは俺がさせたものでないとな」
今度はより深く重なる唇。
「んっ…ちょ、ちょっと蓮さん!?」
そのままのし掛かられて慌てて彼の肩を押す。
「お仕事に行くんじゃ……」
「無駄な抵抗だな」
「やっ…あっ……待って……」
両手を頭上で拘束されて身動きできない状態で、彼の右手と口が身体を自由に動き欲望の火をつけていく。
「ダメっ……んんっ……」
潤む瞳で訴えると悪態をついた彼がベッドから降りた。
「え?」
「昨夜の仕返しのつもりだったが……くそっ」
「は?」
「これじゃ日向の思うツボだ」
「ひなた?」
あれ?
そうだ、昨夜はあの後 日向に会った気がする。
「言っておくが、俺は何も言ってないぞ」
って事は私が何かを言ったんだ。
いいえ、その前にこんな仕返しをされるほどスゴい事をしてしまったんだわ。
「わたし、何を言ったのかな……はははっ」
無理矢理笑って誤魔化すと、彼の顔が真剣なものに変わった。
窓から射す光に目を細めると、身支度を整えていた彼が振り返った。
「起きたか?」
ワイシャツのカフスボタンを留める仕草に朝からきゅんとする。
彼の何気ない仕草はいちいちセクシーで顔よりも色気ある仕草にやられてしまう
「ふふっ」
ベッドの中で微笑むと、彼が近づいてきてスブリングがきしんだ。
「この酔っぱらい」
鼻を摘ままれる。
「いたっ……」
起き上がろうとして、鈍い頭の痛みに思わずこめかみを押さえた。
「どんだけ飲んだんだ?」
そっか。
昨夜はマッキーたちと飲んでその後……
「えーっと……」
曖昧な記憶を手繰り寄せるけれど、どうやって帰ってきたのか思い出せない。
「苦悶する顔は好みだが……」
「え?」
顎が掴まれてチュッと口づけられる。
「それは俺がさせたものでないとな」
今度はより深く重なる唇。
「んっ…ちょ、ちょっと蓮さん!?」
そのままのし掛かられて慌てて彼の肩を押す。
「お仕事に行くんじゃ……」
「無駄な抵抗だな」
「やっ…あっ……待って……」
両手を頭上で拘束されて身動きできない状態で、彼の右手と口が身体を自由に動き欲望の火をつけていく。
「ダメっ……んんっ……」
潤む瞳で訴えると悪態をついた彼がベッドから降りた。
「え?」
「昨夜の仕返しのつもりだったが……くそっ」
「は?」
「これじゃ日向の思うツボだ」
「ひなた?」
あれ?
そうだ、昨夜はあの後 日向に会った気がする。
「言っておくが、俺は何も言ってないぞ」
って事は私が何かを言ったんだ。
いいえ、その前にこんな仕返しをされるほどスゴい事をしてしまったんだわ。
「わたし、何を言ったのかな……はははっ」
無理矢理笑って誤魔化すと、彼の顔が真剣なものに変わった。