運命は始まったばかり
こんな男性がケーキを一緒に食べる相手、

クリスマスイブというイベントを一緒に過ごす相手

どんな素敵な女性なのだろう。


去って行く男性の後姿を見ながら

そんな事を思ってしまって

思わず、大きなため息がこぼれてしまっている。



「じゃ、お疲れさま~
また明日ね~」


「お疲れ~」

バイトを終え、
寒空の下

一人歩き始めた。


恋人達が手を繋ぎ

イルミネーションを
仲良さそうに見ている横を

私は、一人

ただ、ひたすら家だけを目指し

歩き続けるという現実。


いつもなら、こんな気持ちにならないのに、

クリスマスイブというだけで

孤独感が増して

真っ暗な部屋に入ると

ますます孤独感が増していく。


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