運命は始まったばかり
けれど、そんな彼の本心がウソだという現実を突きつけられたのは

奇しくも、私の25歳の誕生日だった。


その日、私は

彼の職場でもあるディスカウントストアに行き

マサトに会えればいいな・・・なんて考えながら

買い物を楽しんでいると、



「三田さーん、小田さんと
この商品並べてくれますかー?」


小田・・・?


マサト!?


そんな声に思わずテンションが上がり

急に顔見せて
驚かせてやろう。


そんな悪戯心が
どん底へと突き落とされた要因である。


そう、驚かせようと

マサトが商品を並べてる棚の裏へと回り

顔を出すタイミングを見計らっている私。


すると、


「そういや、小田って
まだあの彼女と続いてんの?」


わ、私の事!?


とっさに耳をすませるように
少し聞こえやすい棚の近くに寄った。
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