Witch and Vampire ―恋物語―
一章
人間が誕生した年から数万年後。
ある国に魔力を持つ女の子が生まれた。
そして、違う国に同じとき、魔力を持った男の子が生まれた。
女の子は魔力を使っていろいろな道具を作り、魔女としてその国で過ごし、魔女という種族をどんどん増やしていった。
逆に男の子はその魔力を使い、無差別な殺人を行い、人々から嫌われていった。
そして自分のことをヴァンパイアと言った。
そして、その数年後。
彼らは森で出会い、恋に落ちた。
だが、ヴァンパイアが自分が気づかないうちに相手を殺してしまったのである。
彼は自分の過ちを深く反省し、二度とこんなことを起こさないように自分自身、そして自分の血に呪いをかけた。
その内容は魔女とヴァンパイアは二度と交わることがないように、魔女は怖いもの。
戦うべき存在だという風にこれから生まれる子孫たちがそう直感で感じ取れるようにと・・・。
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