Witch and Vampire ―恋物語―
テラにも昔娘がいたらしいが、俺の祖父が使用人として呼んだせいで、結局会わぬまま、娘は結婚し、この地を離れていったという。

その時娘にしてあげられなかったことをソラにしてあげたいということなのだろうか。

真相はわからないが二人が楽しそうに話しているのを見ると、本当に親子みたいだった。

「ナイトさん。これからどうするのだ?」

「テラと必要なものを買ってこい。」

「承知しました。ソラ様、行きましょう。」

「ナイトさんは?」

「俺はいい。」

入ろうとしている店は女性用下着店。

可愛らしい内装をした店だった。

「隣の雑貨屋にいる。」

そう言いながら俺は隣の雑貨屋さんに入った。

ソラは不思議そうにテラと一緒に店へと入っていった。
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