Witch and Vampire ―恋物語―

「次はおまけだから、好きにしていいぞ。」

じいさんが言った。

「ほんとか?」

そういうと、ソラが俺の膝の上に座った。

「お、おい。」

すると、ソラはテラの腕を引っ張り、しゃがませ、ついでに俺の腕も引っ張った。

まるで人間サンドイッチみたいな状態だ。

テラは最初驚いていたが、微笑んだ。

いやではないらしい。

「んじゃ、撮るぞ。3、2、1。」

また少し遅れて

パシャ

という音が聞こえた。

「数十分で、出来るから、待っててくれ。」

「あぁ。」

ソラは返事をすると、立ち上がった。

窓の外を眺めている。

ヨーデルが荷物を返してくれた。

「ありがとう。」

ヨーデルは軽くお辞儀をすると片づけを始めた。

とここで、ソラが俺の持っている荷物に気づいた。

「ナイトさん、それ、なんだ?」

「ん、あぁ。さっき買ったんだ。」

俺は袋の中から髪飾りを出した。

「やるよ。」

「え、いいのか?」

ソラは髪飾りを見たあと、嬉しそうにポケットにしまった。

「ありがとう、ナイトさん。大事にするな。」

「ん。そうか。」

そんなに高価なものではないが、ソラが嬉しそうなので、まぁ、いいだろう。

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