Witch and Vampire ―恋物語―
とりあえず敬語は解消っと。
ナイトさんっていうのはなおってなかったけどな・・・。
「・・・クラが言っていたってどういうことだ・・・?」
クラが勝手にそういうことを言うとはあまり考えられない。
そうなると、ソラが俺に対して嘘ついてくることになる。
だが、ソラの様子だと、嘘をついているようには見えなかった。
「第一、クラとは長い付き合いだし・・・」
そこでふと疑問に思う。
クラと俺はいつ会ったんだ?
気づいたら近くにいた。
だが、明確なタイミングを覚えていない。
生まれた時からか、途中で拾ったか。
「まぁ、いいかな・・・?」
このとき、こうまとめてしまったのが一つ目の間違いだった。