Witch and Vampire ―恋物語―

学校


ソラが学校に行き始めてから3日がたった。

俺は今ある一室のとても大きな椅子に座っていた。

「暇。」

俺は位でいうと上。

いつもは書類などの記入をしているのだが、今日に限ってなにもない。

「外に行くか。」

部屋を出た先にあるのは大きな石造りの橋で、そこに立って見張りなどをするのが俺の仕事。

正しくは俺より下の位の仕事。

一見楽そうな仕事に見えるかもしれないが、これがかなり大変なのだ。

まず、こちらの森に来ても大丈夫かどうか確認をする。

たくさんの人がその橋を利用するので、瞬時に魔力を持った人間か見分け、また、悪意があるかどうか知ることができる魔法を持っていなければならない。

それがなかなか難しい。

何度かそのことで問題が起こったことがあるので、かなり重要となる。

他に、なんのためにこちらに来たのか、また、なぜ行くのかもそのひとが持っているものなどを見て判断することが大事だ。

だからといってただ仕事をするだけではだめ。

そこにやってきた子供などの相手をするなどの、そういう部分でも重要なポイントになってくる。

近所の住民からの信頼は大切だ。

だから、特に優秀なものにしかなることができない職業なのである。

という仕事を暇なので久しぶりにやろうと思う。

「あ、ナイトさんだ!」

「久しぶりー!」

「あぁ。ちょっと怪我しちゃってな。休んでた。」

「大丈夫?」

「もう、元通りだ。ありがとな。」

そういってくれた子供の頭を撫でる。

なぜだかよくわからないが、俺は人に好かれるらしい。

この子供たちも俺のことを見つけると必ず話しかけに来る。

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