Witch and Vampire ―恋物語―
「そういえば、その制服よく見かけるが、どこのだ?」
「どこでもいいとお聞きしましたので、ここから最も近いところに。」
そうなると、
「あそこか!?」
「はい。」
「あそこは、そうそう入れる学校じゃねぇぞ!」
「入学試験を余裕でクリアだったぞ。」
ソラが自慢気に言う。
とても頭のいい学校で有名だ。
実は俺も同じくらいのレベルの学校に行ったが、楽々入れるものじゃなかった。
「ソラ、すごいな。」
「・・・うん。」
小さく微笑みながら頷くソラ。
「ところで、そこの学校はどういうところなんだ?」
「はい。男女共学。4年生が最上学年となります。めずらしくここには飛び級制度があります。」
「通学方法は?」
「通常は徒歩ですが、絶対というわけではありません。」
「大丈夫そうだな。」
「あとひとつ。」
「ん?」
「魔女の減少から向こうの人も通えることになりまして・・・。」
つまり、テラはソラがいじめられないか心配しているのだろう。