Witch and Vampire ―恋物語―
ソラが俺の目を恐る恐る見つめる。
「やっぱりだめか?ナイトさんがだめっていうんっだったらやめるけど・・・。」
クラはあきれたようにこちらを見て、テラは俺に判断は任せるといった様子だった。
「はぁ。わかったよ。いいよ、行って。」
「やったぁ!」
「その代り、登下校は俺、もしくはテラと行くこと。あと、1日あったことは全部ノートに書いとくか、俺に伝えること。わかったか?」
「わかった!」
「よし、もう着替えてこい。」
「うん!」
ソラはテラと一緒に部屋を出ていく。
その後ろをついていこうとするクラを俺は呼び止めた。
「クラ、ちょっといいか。」
「なんだ?」
「俺らが出会ったのっていつだったけ。」
「さぁ?特に記録とかもないしな。覚えてないや。それがどうかしたか?」
「いや、ちょっと思ってさ。」
「そっか。」
そう言ってクラも部屋を出ていった。