Witch and Vampire ―恋物語―

次の日。

「よし。じゃあ、行くか。」

「あぁ!」

俺はソラと一緒に屋敷を出た。

「いってらっしゃいませ。」

テラが深くお辞儀をするのを横目で見たあと、俺は歩き出した。

「学校の場所は知ってるか?」

「うん。昨日テラと行った。」

「そうか。」

ソラはカラコンをして、髪は若干ウェーブをかけている。

太ももの魔法は、違う魔法で隠した。

魔力を抑える魔法はソラには通用しなかったので、魔法道具を身に着けてもらっている。

「学校が終わったころに俺かテラが迎えに行く。」

「わかった。」

そのまま無言で歩いているうちに、

「ナイトさん。着いたよ。」

「ここ、か・・・。」

学校とは思えないくらい豪勢な建物で、雰囲気がとても明るかった。

「じゃぁ行ってくるな。」

「頑張れよ。」

そう言って手を振り、俺も仕事場へ向かった。

< 49 / 131 >

この作品をシェア

pagetop