Witch and Vampire ―恋物語―
次の日。
「よし。じゃあ、行くか。」
「あぁ!」
俺はソラと一緒に屋敷を出た。
「いってらっしゃいませ。」
テラが深くお辞儀をするのを横目で見たあと、俺は歩き出した。
「学校の場所は知ってるか?」
「うん。昨日テラと行った。」
「そうか。」
ソラはカラコンをして、髪は若干ウェーブをかけている。
太ももの魔法は、違う魔法で隠した。
魔力を抑える魔法はソラには通用しなかったので、魔法道具を身に着けてもらっている。
「学校が終わったころに俺かテラが迎えに行く。」
「わかった。」
そのまま無言で歩いているうちに、
「ナイトさん。着いたよ。」
「ここ、か・・・。」
学校とは思えないくらい豪勢な建物で、雰囲気がとても明るかった。
「じゃぁ行ってくるな。」
「頑張れよ。」
そう言って手を振り、俺も仕事場へ向かった。