Witch and Vampire ―恋物語―
「ところで、何か問題でもあったりしたか?」
椅子に座りそういうと、みんなが気まずそうに頭をかきながら言った。
「特に問題はなかったんですが・・・。」
「必ずナイトさんはいないのかと聞かれるんですよ・・・。」
「この間なんか俺らが嘘をついてるなんて思われて、大きな声で呼ぶんですよ。ナイトさーんって。」
「もう、俺ら困っちゃって・・・。」
まったく問題はなかったらしい。
「で、俺の仕事はどんな感じだ?」
「実は、役所の方から書類が大量に・・・。」
俺の机の上に高くつみあがっている紙をみんなが見る。
「しかも5日後までにお願いするとか言って・・・。」
「まぁ、頑張ればどうにかできるだろう。」
「お願いします。」
そう言ってみんな自分の持ち場へ向かっていった。