Witch and Vampire ―恋物語―

「失礼、します・・・。」

職員室、及び学長室のドアをノックする。

「はい。」

重たいドアを押して、中に入る。

「キミがソラ君かね?」

白いひげを伸ばしたおじいさんがそういう。

「はい。」

とても堂々としていたので、この人が学長か。

そう思った時だった。

「学長。新しい生徒が参りました。」

そう言って、立ち上がったのは、

「いらっしゃい。」

若い男の人だった。

「え!」

「ごめんね。ここまで来るの大変だったよね。」

優しく声をかける学長。

見た目は20代くらいで、この学園の長には全然見えなかった。

しかも、かなりの美形だった。

声も聞き取りやすいくらいの高さで、髪は黒。

目はナイトと同じネイビーだった。

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