Witch and Vampire ―恋物語―
「・・・そういえば、ちょっとナイトさんに似てるかも。」
違うところといえば、身長、話し方くらいだ。
「じゃあ、行こうか。」
「・・・はい?」
「ここの説明をしなきゃいけないからね。ちょうどさっき仕事も終わったし。」
「いえ、ここは私が。」
先ほどの白いひげのおじいさんが言う。
「いいよ。この間ちょうど腰痛から戻ってきたのに。また休まれたら大変だ。」
「わかりました。」
「じゃぁ、行こうか。」
「はい。」
部屋を出て、外へ向かう。
「さっきのおじいさんは事務係なんだ。はっきり言っちゃうと、僕らの手伝いをしてくれているんだ。」
「・・・そう、なんですか。」
「見ての通りおじいさんでね。この間資料を運んでいた時に階段で滑って。ついこの間ケガを治して戻ってきたんだ。」
「そう、なんですか。」
追加。
学長は相当なおしゃべり好きらしい。
「ところでソラ君はうちの制度は知っているよね。」
「大体は・・・。」
「良かった。そういうわけだから、君は1年からだ。」
「1年ですか。」
「キミと同じくらいの年齢の子は3年だけどね。まぁ、頑張ればすぐ行けるよ。次の週にテストがあって、学年で一位だったら次の学年に行けるんだ。」