Witch and Vampire ―恋物語―
「・・・えぇ!」
確かに似ているとは思ったけれども・・・。
「ちなみに、僕の名前はルークだ。」
「知らなかった・・・。」
ナイトの家でルークにあったことは一度もなかった。
いや、あったけれどもわからなかっただけなのかもしれない。
「えっと、ナイトさんは今仕事に行ってます。」
「そっか。元気になったんだね。」
今思えば、ナイトと自分の年齢はあまり差がない。
それなのに、仕事に行って、結構上の地位にいる。
結構すごい人たちなのかもしれない。
「学長は、どこに住んでるんですか?」
「ここの敷地内だよ。」
「会いに、行ったりしないんですか・・・?」
「キミに僕のことを言ってなかったくらいだからね。ナイトに僕はあまり好かれてないんだよ。」
「そう、ですか・・・。」
うつむいてそう答える。
「はぁ。じゃぁ、今度会いに行くよ。」
「ほんとですか?」
「あぁ。キミに会いに行くっていう名目でね。」
「はい!待ってます。」