coffee time
coffee
いつも、私が誰かを好きになる。

今までの恋がそうだった。
中学の時も、高校の時も、
大学の時も、これからも。

泰輔が、亜季さんのこと、
好きなんだって。

仕事をしていたら
誰かが声をかけてきた。

仕事中だった私は手を止めて
カウンターへ向かう。

大学の学生課で働く私は
この大学の出身ではない。
派遣先の紹介でこの学校へ来た。

泰輔くんは、私と同じように、
この大学へきた学生。

私は大学に就職して3年目。
泰輔くんも大学3回生。

不思議な子だなぁと、思ってた。

入学当時からわざわざ
オハヨウとバイバイを言いに来る。
学生課のある棟は、泰輔くんの
学部の棟から離れてるのに。

お昼休みもたまに来て、
忙しく働く私の前で、友達とかと
ソファーに座って談笑していた。
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