coffee time
cup
ゆっくり二人で歩いて
青いベンチに座った。

「亜季、ストレスとかあるんだ?」

…そりゃ、あるよ。
上司も先輩も、学生も、仕事の量も
不満が無いわけじゃない。

カフェインで、気持ちが落ち着くの。
胃が痛くなっても飲んじゃう。
…なんて、泰輔くんには言えない。

「…ねぇ。キスしよっか。」

隣に腰かけた泰輔くんは
私をじっと見ていた。
私は違うことを考えていた。

違う誰かではなく、ただ
泰輔くんのことは
考えてなかった。

私は静かに目を閉じて泰輔くんの
肩にそっと寄りかかっていた。

不思議…。とても落ち着く。ここ。
毎日毎日、挨拶されてたたけで
癒されていたのかもしれない。

恋愛は恋愛と言えるけど…
言葉にうまくできない感情。

泰輔くんは私の…コーヒーかも。
…ミルクも、欲しくなる。
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