coffee time

1年の中間試験の時､数学の試験で
消しｺﾞﾑを落としてしまった｡

しかも､転がってしまって､
あ…って言う声が出てしまった｡
消しｺﾞﾑ使えなかったら
計算できないって思ってたら､

先生が教室に入ってきた｡
質問は無いか､って教室巡回｡

そんなことも気にせず
計算をしていたら､
先生の足音が近づいてきた｡

顔をあげると先生と目が合った｡
その先生の顔の横には
私が落した消しｺﾞﾑを持って､
ﾆｺｯっと笑ってくれた｡

おまえのか?って置いてくれて…
簡単に好きになってしまった｡

ずっと年上の男性で
恋愛とか…たくさんしてそうで
彼女もきっと居るような…｡

3年間､そのことは聞かなかったし
聞きたくなかった｡

ただ､先生を追いかけていた｡
数学の問題を先生に聞いていた｡

それだけでﾄﾞｷﾄﾞｷして､
数学が得意になった｡