coffee time
パンツスーツを着た私と、
ジーンズにシャツを羽織っただけで
オシャレに見えちゃう泰輔くんと

姉弟…では来ないよね。
恋人には見えないし…。
親戚…に見える…のかなぁ。

「何食べよっかなぁ。」
キラキラした目で、かわいい。

私もメニューを見て、ラーメンを選んだ。

「で、待っててくれてたの?」
唐突に聞いてみた。

けれど、答えてくれないまま
頼んだものを運んで貰った。
ガツガツ食べる泰輔くんを
じっと見てしまった。

「…待っててくれたんだ?」
また、聞いてみた。

「そんなんじゃないよ…。」
と、答える泰輔くんの表情は、
その通りです、に見えたから
笑ってしまった。

「何か、用事?」
「…そんなんじゃない。」
この言葉は、この言葉の意味
そのままのように感じた。

何も無いのに…待ってたんだ?
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