*snow magic*
私は聖也に言われたとおりグラウンドの見える空き教室に移動した
「おっ、やってるやってる」
持っていた荷物を机の上に置いて
窓のほうに近づいた
グラウンドには野球部、ソフトボール部、サッカー部、そして陸上部がそれぞれ部活をやっていた
頑張るなー
感心感心
なんて偉そうなことを思った
陸上部の先輩達の中に聖也の姿を見つけた
今から100mのタイムを計るみたい
『よぉーい、ドン!!』
顧問らしき先生の合図と共に
聖也は走り出した
さすが先輩たちを押しのけて、陸上のエースと呼ばれてるだけのことはある
風のように走っている聖也は楽しそうだった
「くそぉ、かっこいいじゃん///」