馬鹿な私をもらってください。
そして、塁君の家はいわゆるお金持ち。


世界的に有名な、大企業らしくて、私ん家の一軒家の横にあるすっごい大きなお城みたいな家に住んでいる。


それから。


「早く食べろ。トロさも日本…いや、世界一なんじゃね?遅刻したらどうしてくれんだよ。」


お母さんに聞こえないようにボソッと塁君が呟く。


…塁君は小さい頃から私にだけ、


何故か私にだけ、態度が変わる。


“馬鹿”だの


“トロい”だの


“ブス”は日常会話。


んー…“おはよう”ぐらいに。さらっと。
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