いとしのトナカイくん
「ああ、あたし? だいじょぶだいじょぶー。ほら、あたしは髪あるしさ」
言いながら、胸まである自慢の黒髪を両手で掴んで、ニカッと笑ってみせた。
パーマをあててはいるけれど、今まで1度も染めたことのない髪は、日頃の努力も相まって艶やかさを保っている。
なかなかボリュームもあるので、髪をおろしているだけでも、だいぶ寒さはしのげるのだ。
「赤いマフラー、あたしより似合ってるよ。さっ、がんばって宣伝しよ~」
「………」
そう元気よく宣言して、あたしはちゃきちゃき働き出す。
トナカイも看板を持ち直し、小さくそれを揺らしながら、マスコットとして手伝い始めた。
言いながら、胸まである自慢の黒髪を両手で掴んで、ニカッと笑ってみせた。
パーマをあててはいるけれど、今まで1度も染めたことのない髪は、日頃の努力も相まって艶やかさを保っている。
なかなかボリュームもあるので、髪をおろしているだけでも、だいぶ寒さはしのげるのだ。
「赤いマフラー、あたしより似合ってるよ。さっ、がんばって宣伝しよ~」
「………」
そう元気よく宣言して、あたしはちゃきちゃき働き出す。
トナカイも看板を持ち直し、小さくそれを揺らしながら、マスコットとして手伝い始めた。