【短編】HONEY DROP
1.先輩と後輩
『はい、あげる』
そう綺麗に微笑みながら、落ち込んでいた私をあの人は……たった一つのハチミツ飴をくれ、なぐさめてくれた。
「まーた、ハチミツ飴?」
上から私の顔を覗き込むように、親友の陽子が言った。
その陽子の顔は、ニヤニヤしていて。
ちょっと…恥ずかしくなる。
「麻美ったら、甘い物はダメなくせに、ハチミツ飴は好きなのねぇ?」
「そんな顔で、そんな言い方しないでよっ」
「あら? そんな顔ってどんな顔? そんな言い方ってどんな言い方?」
くっ……。
ム、ムカつくーーーっ!!
陽子はいつもこうだ。
私の反応を見て、わざとからかったり楽しむ。
私は貴方の笑いをとるためのものじゃありませんっ!!
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そう綺麗に微笑みながら、落ち込んでいた私をあの人は……たった一つのハチミツ飴をくれ、なぐさめてくれた。
「まーた、ハチミツ飴?」
上から私の顔を覗き込むように、親友の陽子が言った。
その陽子の顔は、ニヤニヤしていて。
ちょっと…恥ずかしくなる。
「麻美ったら、甘い物はダメなくせに、ハチミツ飴は好きなのねぇ?」
「そんな顔で、そんな言い方しないでよっ」
「あら? そんな顔ってどんな顔? そんな言い方ってどんな言い方?」
くっ……。
ム、ムカつくーーーっ!!
陽子はいつもこうだ。
私の反応を見て、わざとからかったり楽しむ。
私は貴方の笑いをとるためのものじゃありませんっ!!
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