どうしてこうなるの?私達の日常生活

「では、提供する食事とプレゼント等に関して、小島から説明させていただきます。」

城島と入れ替わるように桜がマイクを持ってプロジェクターの前に向かう。
城島はすれ違いざまに「がんばれ、桜なら大丈夫だから。」と言って、後ろへと下がる。


「商品開発部の小島桜です。今回のパーティーのお食事、プレゼントに関してのプランのご説明をさせていただきます。」


その言葉とともに、城島がエプロンをつけて登場。ミヤサカから順番に紙コップとフォーク、紙皿を置いていく。


「ご説明だけではと思いまして・・・“商品開発部らしく”プレゼントでお渡しするお菓子とパーティーでお出しするデザート、飲み物の試作品を用意いたしました。」


桜はそういいながら、自らもエプロンをつけ「少し失礼します。」と言って城島のいる後ろへと向かう。


「オ~!!楽シミデスネ。」


ミヤサカは、紙コップを望遠鏡のように持って、向かってくる城島を見つめる。そんなミヤサカに城島は・・・


「相変らず子供みたいっすね、先輩。」


と小さな声でつぶやきながら、皿に一つずつチョコレートやカップケーキを並べる。


「そういう君こそ(笑)」
「なんすか?」

「いや、ここで言うのはやめるよ、仕事中だから(笑)」


小さな声で会話する彼らの後ろで、ティーポットを持って待つ桜。それに気づいたミヤサカは「Sorry.」と言って、謝った。

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