どうしてこうなるの?私達の日常生活
「とにかく、俺は何もしていない、以上。早く支度しないと遅刻すんぞ。」
そういって、城島はふらっと立ち上がると、下着姿のまま洗面上に歩き始める。しかし、桜は・・・酒に酔った勢いとはいえ、すべてを知られてしまったと思いショックで動けずにいた・・・。
「小島さん!」
洗面場から小島を呼ぶ城島。しかし、桜からの返事はない。すると、城島は洗面台から再び寝室に戻ると、うずくまっている桜の前に座ってこういった。
「俺は・・・君が女として終わってるとは思ってないし、都合のいい女とは思わない・・・。」
桜はうつむいたまま城島の声を受け入れようとするが、心の中で拒絶してしまい・・・
「冗談言わないでください。どうせ、遊んで捨てるんでしょ?部長も・・・」
その言葉に、城島の心の中の何かが切れた。それと同時に桜が包まっていたバスタオルを剥ぎ取ると、桜の顔に手を当て無理やり自分の視線が合うように持ち上げる。
「痛い・・・。」
「俺は・・・お前が好きだ。」
「でも・・・」
「何があったって、捨てたりしない、守ってみせる。」
城島の真剣な眼に桜の心は引かれていく。しかし、元彼との別れ話や小中のことが頭によぎってしまい・・・
「ごめんなさい・・・。もう誰も好きになりたくないんです。」
と言って、自分の服をかき集めると、トイレに篭ってしまった。
そして数分後・・・
「ありがとうございました。」
といって、桜は城島の部屋を後にした。