どうしてこうなるの?私達の日常生活
夕方5時
桜は、仕事を終えて会社を出ようとしていた。エレベーターに乗り込み、1階へと向かう。
桜の心の中は城島のことでいっぱいだった。
知らなかったとはいえ、初めて会社であった守の姿を見た時、桜の中で少し複雑な気持ちが渦巻き始めていた。
そして、あれベーターは1階に到着。
桜はそんな気持ちを抱えながら会社を後にし、駅に向かっているときのことだった。
スッ・・・
桜は、口をふさがれ、人気の無い路地裏に引きずり込まれる。動けないようにぎゅっと抱きしめられていく身体。
桜は恐怖に叩き落されていく。
「あんたが、小島桜だろ?」
頭上から聞こえる声に桜はゆっくり縦に頭を動かす。
そして次に聞こえてきた言葉は・・・
「携帯よこせ。」
その冷たい言葉に逆らえるはずも無く、桜はバックから携帯を取り出し、渡した。