どうしてこうなるの?私達の日常生活
車で守を送ったあと、部屋に戻った城島。散らかった玄関先を見た瞬間愕然とし、力なく座り込む。
「桜…ごめん…本当にごめん…」
口から出る言葉はそれだけで、それ以外の言葉は思い付かなかった…
一方、両親と一緒に自宅に戻った桜は、つらい気持ちを見せない様に振る舞った。
「これ食べて、ゆっくり休んで、元気になりなさい。」
母・浅海が桜の為に作ったのは、鍋焼きうどんだった。
沢山の具の中央に乗っかる半熟の卵。
桜はそれを汁の入った器の中で潰して食べるのが好きだった。
しかし、箸を進めようとしても、今日は普通に食べるのができない。城島への気持ちで一杯なのである。
すると…
「パパのいった事なんて気にしないの(笑)」
そういいながら、母は、桜の器にうどんと具を入れていく。そしてこう話を続けた。