どうしてこうなるの?私達の日常生活
「守、何すんだよ!!」
床にこぼれ続けるミネラルウォーター
すぐそこに転がる割れたガラスのコップ
無防備の進の胸倉を掴んで離さない守がそこにいた。
「お前が悪い・・・」
「おま・・・お前って言うな!」
「お前が、兄貴の彼女に手を出そうとするから!!」
右の拳が、進の左耳を微かに掠める。そして、鈍い音を残して壁に強く当たった・・・
「い、いいだろ?桜ちゃんに手を出しても。」
「・・・クズが・・・。」
小さくその言葉を残して部屋に帰っていった守。ほっとした進は、そのままのろのろと立ち上がると・・・
「守って・・・あんな奴だったっけ・・・。」
そう思いながら、携帯を手にして、ある場所にかけるのだが・・・
“城島です。ただいま電話に出ることが出来ません・・・”
「ッチッ・・・」
城島の携帯は留守電モード。仕方なく、城島の家へと向かうため家を後にした・・・