どうしてこうなるの?私達の日常生活
「よいっしょ。」
リビングのソファーの上にそっと下ろされた桜。
城島は、そのままキッチンへ行くと「コーヒーがいい?ココアがいい?それとも紅茶?」とカップを片手に桜に確認する。
「こ・・・コーヒーで。」
「じゃ、俺もコーヒー!!」
城島も桜も驚いた。
知らないうちに進むが桜の横に座っていて、桜の肩に手をかけていたのである。
「キャッ!!」
「お前!!」
「いいじゃんか!!減るもんじゃないし(笑)」
「お前のせいで桜がどんな気持ちかわかってんのか?」
兄弟げんか勃発。
城島と進の間で、おろおろし始める桜。そんな時、自分の手が誰かに引っ張られる。
「これ以上、桜を怖がらしたら許さんからな!!」
城島の胸の中にすっぽり納まっていた桜。その城島の言葉が耳からも、胸からも桜の身体に入ってくる。進は、そんな城島の姿にびくびくしながら「わかったよ・・・。」と言って、静かにソファーに座り込んだ。その時、進は“ある物”を見つける。
「こ・・・これ・・・誰?」
一枚の写真
そこに写っていたのは、たくさんの特攻服姿の男女が写った集合写真・・・
桜はあわててその写真を取り返そうとするのだが・・・
「誰か教えてくれたら返してあげる(笑)」
写真を持つ右手を高く上げて、桜に取らせないようにした進がそこにいた。