どうしてこうなるの?私達の日常生活


「うん・・・うん・・・しばらく車で休ませたいから、ごめん。」


小中は、ジェインに電話。
そして、駐車場へと向かっていく・・・。


「大丈夫?」
「うん・・・。」


ぐったりうなだれるあやめを必死に抱えて歩く小中。そんな彼女達の後ろからトストスと足音を立てて、誰かが向かってくる・・・。


「小中さん!」


そこには城島がいた。怒った顔で城島を見つめる小中に、頭を下げた城島。そして、静かに謝罪し始めた。


「弟が、とんでもないことを・・・本当にすいませんでした!」
「いくら城島部長の弟さんでも、これだけは許せません。あやめは・・・」
「お姉様・・・もう・・・いいです。部長さんも頭を上げてください・・・。」


あやめは、うなだれてはいたが必死に声を絞り出す。そして、こう話し始めた。


「私が・・・あのお方に一目ぼれして、うぬぼれていただけです。私が・・・あの方に・・・ご迷惑をかけたようなものなので・・・謝らないで下さいませんか.・・・」


呆然とする城島を残して、小中とあやめはその場を後にした・・・

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