どうしてこうなるの?私達の日常生活


「先輩・・・“激おこぷんぷん丸”って・・・(笑)」


城島は、このメールに感動もしていたのだがそれどころではなかった。


「要さん!何とかして欲しいです!」
「この写真、ミヤサカのおっさんに送ろう!」


進と守が、彼らが寝ている間にやってきていたのである。
二人の寝顔を内緒で撮影していた弟達は、この写真をミヤサカに送りつけたり、ブログに載せようとしていたのである。桜は、すっぴんの顔がいろんな人に配信されてしまうことを阻止しようと必死だったのだ。


「おまえら!!」


そういうと、城島は3人をぎゅっと抱きしめると「いい加減にしろ!」と笑いながら注意する。そして「その写真は、俺の携帯に送れ!他に出すな!」と言い出すのだった・・・。



数十分後

4人で食卓を囲む城島家。
いろいろ話しながら進んでいく食卓。そんな時、城島はふとこんな事を言い始める。


「この休みの間に、ご両親に挨拶に行こう、桜。」


びっくりする桜。思わず、進んでいた箸を止めてしまう。そんな桜をよそに「俺も行きたい!あの親まじかで見てみたい!!」とテンションをあげる進。
そんな進に「真剣な場なんだよ!くんな!」と一喝する。


「は~い・・・。」


テンションを下げてしまった進。そんな彼をニヤニヤしながら「クズ兄貴。」と小さく呟く守。そんな彼らを見て桜はニコニコと笑い出すと首を縦に振り、携帯を取り出すのだった。

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