どうしてこうなるの?私達の日常生活
「まっ、一杯(笑)」
城島に向けられる瓶ビールの先。城島は、直ぐさまグラスを持つ。
「城島君は、いくつ?」
「38です。」
「38?もしかしてバツイチ?」
「いえ、結婚経験なしです。」
酒を交わしながら、話を進める2人を桜は心配そうに見つめている。そこへ母、浅海がやってきて…
「今のところ大丈夫ね(笑)」
小さな声で桜に話す浅海。そして続け様に「お料理、手伝って!」と背中を叩きながら言った。
「いっ…」
「サッサッ(笑)」
キッチンへと行ってしまった桜。城島の気持ちは、穏やかな物ではなくなっていた。手は震え、中のビールは、少し波立っている。